ボケボケちゃんのブログ

更年期の私、統合失調症の旦那、勉強できる変人娘、のほほん息子、そして2にゃん!の日記。

院長の過去話

女院長が医師としてまだ若かった時の話。


手術が立て続けにあったんだそうな。


院長は、一人の手術が終わり、
次の人のところに行った。


次の人は、
脚の手術だったそう。80歳。


行った時には、麻酔もすんでいたのだそうだけど、
なんか様子がおかしい。


そして、呼吸が止まった。


院長は、なんとかして、その人を生き返らそうと思った。


そして、呼吸は戻ったのだけど、
脳死になった。


その脳死になった人は、1年後、亡くなった。



脚の手術なので、死ぬことは、おかしい。



裁判になり、
院長は、1週間に1回、裁判所に通い続けること1年。


亡くなった家族にも会い、
辛い1年だったそうだ。



結局、亡くなった原因は、麻酔。


麻酔は、他の医師がした。


院長は悪くなかったの。



病院側もわかっていたけど、
責任を若かった院長に押し付けたらしい。



いろんな人に「私は違う!って言え」と言われたらしいけど、
「私は違う」って言ったところで、
亡くなった人はかえってこない
と院長は言う。


言えない空気でもあったんだろうな
と私は思う。



どういう気持ちで裁判所に行っていたのだろう。


いろいろ聞きたかったけど、
仕事中で、診察の人が待っていたので、
聞けなかった。



ちなみに、正しい麻酔の量を入れることができなかった医師は
その後、癌になり、心病んで、自殺したそうだ。


麻酔をした医師は、最後まで、私が悪かった、とは
言わなかったらしい。



今回、飛行機が燃えた事故があった。
JAL と 海上保安庁の航空機 の件。


その事故をニュースで見て、
そのことを強く思い出したのだって。


辛い気持ちになったのだそう。


誰がミスをした・・・


確認は絶対に必要。


院長は、そのことを強く言っていた。



院長のせいにされたこと。


陳腐な言葉だけど、
凄く可哀そうに思った。


医師って大変。


命とかかわっているから、大変。