認知症の人もいろいろ。
整形外科で働いています。
お年よりの方が沢山来院します。
認知症が少しずつ、進んでいっている常連の患者さんがいます。
だけどね。
この患者さん、明るいの!
「今日は採血の日やけど、食事抜いてきました?」
と聞くと、
「えっとー。どうやったっけ?抜いたっけ??忘れたわ。わはははは。」
と笑って言う。
じゃぁ、次回来た時に採血ね!
食事抜いてきてね!
とその日は帰ってもらった。
昨日、その患者さん、旦那さんと一緒に来た。
食事抜いたかどうか忘れるから、でもあるのだけど、
最近じゃー道に迷うようになったので、
心配でついてきたのだそうだ。
旦那さんも、うちのクリニックの常連さん。
「お父さん、寒いのに、大変やね!」と看護師が声をかけた。
「大変や!わはははは。」と旦那さんは笑う。
ここの夫婦。
夫婦そろって明るい。
認知症なんて、深刻なことじゃないように見える。
薬も家族のみんなが協力して、
忘れないように飲むようにしている。
すぐ忘れるねん、と文句言いながらも笑って協力している。
良い家族だなー、といつも思う。
そうかと思えば、別の患者さん。
いつもおどおどしている。
認知症であることが不安でしょうがないような感じ。
先週に薬を1か月分出したのに、
薬がない、と小さい声で言う、その患者さん。
先週、1か月出しましたよ。
と言うと、
困った顔をして、えーと、えーと、と考えだす。
家に帰って、もう一回、確認してみてくださいね!
と言うと、
不安そうな表情で帰っていく。
こういうことがしょっちゅうある。
誰かつきそってあげる人いないのかな、と思ってしまう。
認知症、いろいろだなー。
明るい人。
不安そうな人。
怒りっぽくなった人もいるなー。
私は、もちろん、前者の人でありたい。
だけど、わからないよね。
私も不安いっぱいの認知症の人になるかもしれない。
のん、ネオ、こっそり見守っていてね!
なんてね!君たちがいる間は、ボケないよ!(≧▽≦)
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