今日も患者さんの話。
昨日来た高校生。
背が高く、表情も穏やかそうな男の子。
手が痛い、とのこと。
ふむふむ。
話を聞いていると・・・
ダンベルで頭を殴られている時に、ふせごうとして
手に当たった。
えっ・・・・・????
誰がダンベルで殴ってきたの?
お父さん。
・・・・・・・・。
昔っからそういう人なんだそうな。
後で知ったのだけど、
児童虐待関係の人からも
数日前に連絡が来ていて、
診察してあげて欲しいとの電話があったらしい。
穏やかな口調。
素直に答える姿。
その子がレントゲン室に入った途端に
涙が出た。
受付のスタッフも、話を聞いて、泣いていたらしい。
本当に素朴な高校生だったの。
できることなら、ぎゅっと抱きしめてあげたかった。
高校生なんで、そんなことされたら嫌だろうけど。。。
レントゲンの結果、
右人差し指が折れていた。
院長の指示で、
事務長が児童虐待なんちゃらかんちゃらのところに
電話をしていた。
とてもツライ気持ちになる診察だった。
どうか、その男の子が、この先、幸せな人生を歩みますように!
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。